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自動車盗や車上荒らしなど、車を狙った犯罪が相次いでいる。盗難車は輸出されたり、解体して部品となって売られるほか、ナンバープレートを別の盗難車に取り付けて、凶悪犯罪に利用されたりもする。今では、盗まれた被害「車」が加害「車」になる事件が後を絶たない。被害を未然に防ぐためにも愛車の防犯を考えてみよう。
県警捜査三課によると、自動車盗と車上狙いを合わせた被害件数は1993年が4478件、2002年には1万5559件と3倍以上に増加。現在は自動車盗の約75%が、施錠しているにもかかわらず被害に遭ったものだという。同課では「昔は常習者の犯行は少なかったが、今は組織ぐるみでプロの犯行になった」と傾向を分析。プロの手にかかると、鍵がかかっていても特殊な工具を使って、わずか数秒で開けてしまうという。
車の部品が盗まれる部品盗については、「プレート狙いが多い」と指摘。被害件数は3669件(02年)で、10年前に比べ約4倍以上。被害場所も大型店舗やパチンコ店、ファミレスの駐車場など、生活の身近なところで、昼夜問わず狙われている。「警察だけに頼る時代ではない。自分で守る意識が必要」と県警幹部は口をそろえる。
水戸市内のディーラー関係者は、「雨の日は特に多い」と注意を促す。傘などで人の視覚が失われてしまうのが原因という。冬は雨戸などで戸締まりがしっかりしている家ほど狙われる。「よく見える場所に止める」「車内の貴重品などが見えないようにする」など、基本を忘れないことが重要だ。
県警では「防犯意識の高さをみせつけ、犯行をあきらめさせることが大切」と呼びかけている。
防衛策として、自動車盗を防止する装置と、盗難車を追跡するシステムの2つを紹介する。
1つは、「イモビライザー」(電子式移動ロック装置)。エンジンキーに埋め込まれた送信機のIDコードと、車体に登録されたIDコードが一致しないと、エンジンが始動しない装置。
高級車には標準装備されつつあるが、「全車に搭載させるのが課題」と県警生活安全総務課の飯島長雄総括理事官は話す。独自ブランドで、販売と取り付けを行う水戸市平須町のカーセキュリティ専門店
「ステップジャパン」は、ブザーや警報機が鳴り、ライトが点滅するほか、不正にエンジンをかけるとすぐ停止する装置を取り扱う。
今井義貴社長は、アメリカでは約8割に装備されているが、日本はファッション感覚で取り付けている現状を危惧。衝撃感知器が工賃込みで約5万円。接近感知器などのオプションも可。「セットで取り付ければ、自宅近くの駐車場なら防犯ブザーにも代用可能」と効果を強調する。
もう1つは、警備会社「セコム」(本社・東京都渋谷区)が開発した、自動車追跡システム「ココセコム」。車内に搭載した発信機により車を追跡。インターネットや電話で現在位置を確認できる(月2回まで無料)。警備員が車を取り戻すサービスも。
契約金5000円、基本料金月900円、現場急行サービス1万円。
鉾田署は昨年、特殊な工具を使わないとナンバープレートを取りはずせない特殊ねじを考案。これまで約2000台分配布しており、県内の各警察署で購入できる。1台分300円。
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