茨城キリスト教大学−生きた語学教育を実践
授業以外での国際交流
 英語教育に重きを置く、茨城キリスト教大学(日立市大みか町)。 海外提携校への短期・長期留学に加え、交換留学するなど、生きた語学教育を実践している。 学生たちは留学生に対し、英語でコミュニケーションを図り、学業だけでなく生活面からもサポート。 同大では「授業以外での交流」を1つの柱としており、学びという枠を超えた国際交流に取り組んでいる。
「バディ=学友」システムを採用  同大現代英語学科は、海外からの留学生のために「バディ(学友)」システムを採用し、ボランティア活動を募っている。バディはキャンパスで学ぶ外国人留学生に対し、市役所・銀行での手続きや買い物の協力、日本語学習などのアドバイスを行う。学生には語学力などの条件がないため、国際交流に関心があれば、誰でも参加できる。
 昨年末には、バディとなった学生たちが企画したパーティが開かれた。米国のオクラホマ・クリスチャン大学からの半年にわたる短期留学生4人のお別れ会を兼ねたものだ。運営に当たったのは授業以外で英語を楽しむサークル「イングリッシュ・プレイ・ハウス」のメンバー4人。
 パーティーは和やかな雰囲気で進み、最後はサプライズが。シーズンを通して学生と留学生たちとの交流を描いた自主制作DVDを上映した。エンディングの「WE ARE FRIENDS FOREVER…」の文字には、感極まる留学生たちが「グットフレンズ」や「ありがとう」の日本語を涙ながらに伝えるシーンも。
「ヒントをたくさん学んだ」と笑顔
 今回の留学生で、英語の教師を目指す男性、ケイシー・ホワイトさんは「留学期間中、友人たちはいい関係を保ってくれた。『我慢をして人に与えること』など、教育上のヒントをたくさん学んだ」と笑顔で答えた。女性のケーラ・キィーシーさんも「とても親切にしてもらい、本当に感謝している。みんなと接することで自分が変わった。アメリカに帰ってもこの気持ちは忘れません」と感謝の言葉を残した。
 同大現代英語学科3年のサークルメンバーにも話を聞いてみた。将来は旅行業に携わる仕事に就きたいという鵜沢喜久恵さん。2年間バディとして活動し、授業以外にも留学生たちと接することで、コミュニケーション能力が向上したという。「日本の方言と一緒で、アメリカも都市によって言が微妙に違う。単語帳などで調べてもわからないことがわかった」と英語力アップに繋がった。



▽取材協力=茨城キリスト教大学
(0294・52・3215)
国境を越えて育んだ友情は終わらない
サークルメンバーの鵜沢さん、棯さん、佐藤さん(左から)
 言葉は違えども同年代の留学生たちと話すことで積極性が出てきた棯知世さんは、子供の頃から英会話が大好きで、英語を学ぶ環境が整っている同大に入学。「キャンパス内でこのような国際交流ができるので、入学して本当によかった」と話し、英語教師の夢に向かって進んでいる。
 昨年春、オクラホマに1カ月のホームステイを経験し、現地でケイシーとケーラと友達になった佐藤浩子さんは「現地学生とのルームシェアは大切な思い出で、友達の輪が広がりました。文化や習慣に直に触れたことは今後の自分にとって大きい」と表情は明るい。将来は米国で日本の文化を伝えたいそうだ。 3人はキャンパスで知り合った留学生たちとメールや手紙でやりとりを続ける。国境を越えて芽生えた友情は決して終わることはない。東海林宏司助教授は「英語は教室で学ぶことだけでは図れないものであり、授業と授業以外の境目がない国際交流こそ、学生たちにとって将来プラスになる」と話す。同大のキャンパスから始まる国際交流。人と人との関わりを尊重し、大切な何かを得られるチャンスだと思う。