美しい和の装いを体験
| 着物を自分で着られるようになりたい―。日本の伝統文化「きもの」は今、若者の間で密かなブームとなっている。全国で無料着物着付け教室を開いている「日本和装」(水戸市三の丸)で、美しい和の装いを体験してみた。 |

気持ちが引き締まってくる感じ
祖母から譲り受けた着物を風呂敷に包み、教室へ。参加したのは自分を含め6人のクラス。
20代から60代以上の人まで受講者の年齢層は幅広い。受講のきっかけは「亡くなった母の着物を見つけたから」「日本の伝統文化を受け継いでいきたいから」など、さまざまだ。ほかのクラスには、成人式に着た着物を、もう一度自分で着たいと習いにきた80代の女性もいるという。
講師の柳橋芳子先生は、着付け歴40年。ユーモアを交えた指導で、教室には笑顔が絶えない。
おのおのが着物を広げ、仕度に入る。足袋は着物を身に着ける前に履くのが決まり。着物を着るときに、どのタイミングで履くのか知らない人が多いという。
次に補整。美しく着るこつは、体の凹凸をなくすこと。そのため、肌じゅばんの上からタオルを巻くなどして、くぼみをなくしていく。補整後、長じゅばんを羽織る。 気持ちが引き締まってくる感じだ。 |
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難関は帯の結び。帯には、総丈340cmくらいの女帯である「名古屋帯」、袋織りで二重になった「袋帯」などがあり、袋帯は正装・礼装用に用いるなど、時と場所に合わせて使い分ける。きれいに着るポイントは、帯の下方と着物の裾をすっきりさせること。どちらも縦のラインを緩やかなVの字にする。
アドバイスを聞く受講生の顔は真剣そのもの。鏡の前に立ち、帯の形や後ろ姿を入念にチェック。手の形、指の先にも神経を研ぎ澄まし、自分をどれだけ美しく見せるか意識するようになる。
全15回(4カ月、週1回)の講習の中には、織り元や卸業者を訪れる時間が設けられている。「着付けだけでなく、着物を見る目を養い知識も深めてほしい」(柳橋先生)からだ。
着付けを覚えたことで、琴の演奏会、食事など、外出の機会や楽しみが増えたほか、「自分が好きになった」「自信を持った」人も多いという。 |
洋服感覚で着物を着て
柳橋先生は「自分で着付けができるようになると、着物が身近になってどんどん着たくなる。堅苦しく考えないで、洋服感覚で着物を着てほしい」と話す。
祖母からもらった着物を着たら、祖母の心に触れたような懐かしさと、新しい自分を見つけたような新鮮な気持ちになった。伝統文化の着物は、自分で着ることで未来につながっていくのかもしれない。
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同校は、 無料着物着付け教室の秋期受講者を募集している。
TEL029・302・0033 (日本和装) |
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