相談機関として一般にも開放
多いのは人間関係
水戸市見和にある常磐大の心理臨床センター (正田亘センター長) は、 臨床心理士を目指す大学院生の実習施設
(日本臨床心理士資格認定協会の指定を申請中) として昨年開設。 相談機関として一般にも開放し、
子供から大人まで幅広い層の心の悩みに応じている。 同大の生涯学習センターに隣接しているので、
地域の人が気軽に訪れやすいのも特徴だ。
近ごろの悩みの相談は、 育児や子供の不登校、 将来や進路のこと、 対人関係の悩み、 職場のストレス、 夫婦関係や介護の悩み、 情緒不安定などさまざま。 センターでは原則的にどんな心の悩みにも対応。 「相談が多いのは人間関係。 昔のような付き合いの枠組みが崩れているので、 目の前の人とどう付き合っていいのか迷ってしまう」 と、 高塚雄介センター次長は現代人の心の不安を指摘する。
もちろんカウンセリングを受けなくても簡単な対処法がある。 同僚と居酒屋で愚痴を言ったり、 家族や仲間とワイワイ話したりと、 嫌なことがあったら身近な誰かに話して気持ちをすっきりさせればいい。 それができにくくなった現状には、 複雑な競争社会のひずみと心のストレスが浮き彫りになっている。
男性は本音を言わない?
一般的に、 カウンセリングに訪れるのは女性が多い。 男性は弱い部分をさらけ出すのに抵抗があるのか、
勇気を出して訪れても、 本音をなかなか語ってくれない。 欧米人と比較して話すのが苦手な日本人の国民性も影響する。
が、 最近の若者にはその抵抗感が薄れてきているという。
精神的な病気ではないかと不安な場合、 「病院だと抵抗がある人は大学という準公的機関を気軽に利用してみるといい」 と同センターではアドバイス。 もしも病院の治療が必要な場合は、 充分に説明した上で連携している医療機関を紹介。 カウンセリングにも 「見立て」 があり、 最初の段階でその人自身に合った今後の療法を検討していくのだという。
子供にはプレイセラピーが有効
小学生以下の子供に対する遊戯療法の一種にプレイセラピーがある。 室内には自然光が注ぎ込み、 部屋の隅にあるカラフルなおもちゃが目に入る。 専任相談員の松川亜弥子さんは 「遊びを通して子供の気持ちを解放させ、 相談員は子の気持ちの理解につながる」 という。 言葉での説明が苦手な子供に、 絵や遊びで表現させていく。
このほか、 個別カウンセリング、 家族療法、 集団精神療法、 発達や性格の心理検査など。 現在、 同センターには臨床心理士が6人。 状況を踏まえながら、 今後も相談員を増やしていくという。 「対処療法も大事だが、 悩みを未然に防ぐために、 市民講座やセミナーなども今後開催していきたい」 と地域に根ざした活動に意欲的だ。
相談時間は平日午前10時から午後7時まで。 相談料金は初回面接 (90分以内) が3500円で、 2回目以降の面接 (50分以内) が2000円。 予約制。
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砂の入った箱の中に人形やおもちゃを並べて、
ひとつの世界を作り上げる箱庭療法
プレイセラピー室のボールプールで
楽しそうに遊んでいる
正田亘センター長(左)と高塚雄介センター次長 |